料理家・弁当コンサルタント
野上優佳子の公式WEBサイト


今だけの味わい「春の山菜」(2026/2/26 NHKラジオ第1「マイあさ!」出演)

隔月で出演させていただいているNHKラジオ第1の朝のニュース情報番組「マイあさ!」のコーナー『幸せの虹色レシピ』。今回も生放送のスタジオにお邪魔しました。

お話ししたテーマは、「春の山菜」。
「春苦味 夏は酢の物 秋辛味 冬は油と合点して食え」という言葉があり、これは石塚左玄という明治時代の医師・薬剤師が『食物養生法』に書いた言葉です。食育、という言葉を初めて使ったとも言われていて、その土地や季節にあったものを食べるといいよ、ということを説いた人でもあります。

スタジオには毎回、テーマに合わせてお弁当をお持ちしていて、今回はうどやふきのとうをふんだんに盛り込んだをお弁当をお持ちして、野村アナウンサーと福島アナウンサーに食べていただきました。

春の山菜は、苦味やアクが強いものが多いですが、これは植物が春になって芽吹くときに外敵から自分の身を守るために蓄えた成分、ポリフェノールなどが含まれているからです。フィトケミカルという植物由来の化学物質で、抗酸化作用が高いことでよく知られています。また食物繊維が豊富ということもあり、山菜を食べると、冬の間に貯め込んだ老廃物を体外へ排泄され新陳代謝を高まる効果があるといわれています。

山菜の中でおなじみといえば、なじみがあるのは、ふきのとうでしょうか。そのままの方が苦味が味わえて美味しい、という方も多いと思うのですが、ふきやふきのとうには、ピロリジジンアルカロイド類という天然毒素が含まれているそうです。この天然毒素は加熱調理しても減りませんが、水に溶けるので、毒素を減らすためにあくぬきをした方がおすすめです。2〜3分塩茹でしたら、15分ぐらい水につけてアク抜きするといいと思います。

【参考】ふき・ふきのとうはあくぬきして食べましょう(農林水産省)

アク抜きが面倒、というお気持ちわかります。実は山菜の中にはアクが少なくて食べやすいものもたくさんあります。
例えば山うどは、アク抜きは水または酢水に浸けるだけなので簡単。そして穂先から茎、皮までほぼ全部食べられます。体内の塩分排出を助け、血圧を下げる効果のあるカリウムが豊富。穂先は切り落とし、茎は皮を剥いて、酢水にさらします。穂先はそのまま天ぷらに、茎は食べやすい長さの薄切りにして酢味噌和え、皮は細切りにしてきんぴらに。うどだけでお弁当のおかずができちゃいます。

また、こごみやうるい、たらの芽は山菜の中でもアクがほとんどなく、水洗いして汚れをおとしたら、少量の塩を入れた熱湯でさっと湯通ししておひたしや胡麻和えなどに。
普段見慣れないと、ちょっと食べ方がわからなくてハードルが高く感じるかもしれないですが、いつもの青菜と同じように食べてみると、春ならではのおいしさを手軽に味わうことができます。

「ばっけ」はふきのとうの東北地方の方言です。
日持ちするおかず味噌で、ふきのとうや砂糖の量はお好みで調整していただくのがいいと思います。味噌と砂糖だけでもいいですし、くるみやすりごまを混ぜて香ばしさを出てもおいしいです。おにぎりに塗って、焼きおにぎりにしても
おいしいです!

◾️ばっけ味噌(ふきのとう味噌)
<材料>
ふきのとう100g
味噌 200g
砂糖 100g
すりごま 大さじ3

①外の葉を1枚はがし、根元など黒くなっているところを取り除く。たっぷりの水で洗う。
②縦半分に切って、たっぷりの湯を沸かしたら、塩を入れて2〜3分ゆでる。茹で上がったら水に
とって、15分ぐらいつけておく。1度水をかえるといい。
③水気をよくしぼって、粗く刻む。
④鍋に全ての材料を入れて弱火にかける。水気を飛ばしながら、全体にテリが出るまで練る。



コメントを残す

meal insightをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む