我が家には13年ぶりに高校受験を迎える中学3年生がいる。(つまり、彼の上の姉とは13歳違いってことだ)。そして今年の夏、13年ぶりに塾弁を作る日がやってきたというわけだ。
13年ぶりの塾弁開始
塾弁は久々だが、部活弁当はまあまあこれまでも持たせてきた。
部活弁当の時はシンプルでいい。体育館の隅っこでも食べやすく(なんなら片手で食べられる)、運動した体の栄養補給に炭水化物+タンパク質を優先した結果、もっぱら肉巻きおにぎりだった。そして毎日でもないので、2週に1度ぐらいならずっと同じでも飽きる様子がなかった。
部活弁当は朝に持っていったものをお昼から午後の間につまむ、という時間のサイクルで、うちはバスケ部で屋内競技だったため、お弁当の傷みもそれほど気にせずに済んだ。
(部活弁当については「試合弁当は肉巻きおにぎり」に書いているので、よかったら読んでください)
一方塾弁は、お弁当を食べる時間と場所が設けられているので、さほど食べやすさを気にしなくていい。ただ時間帯がかなり異なる。朝に私が作っておいたお弁当を冷蔵庫に入れておき、お昼に息子がそれを持っていき、夕方17時頃に食べる。
塾弁初日のフィードバック
初日は、正直塾弁のことをすっかり忘れていた。肉巻きおにぎりがすごく好きだし、部活弁当の延長線とまでは言わないまでも、炭水化物(パスタ)+タンパク質(肉)で好きなものがいいよねと、無難なところで、すぐにできるチキントマトパスタを持たせた。

帰宅した中学生が、ちょっと言いにくそうに
「今日のお弁当、なんかいつもより量多くなかった…?」
と空のお弁当箱を出してきた。
あ、そう?普段のごはんと同じ量だけど、まあ部活引退して運動してないし、そうかもね〜と受け流し気味に聞きながら私はお弁当箱を受けとった。
そこで話は終わるかと思いきや、母の相槌の適当さを察した中学生。
「なんかさ、すごい眠くなっちゃってさ。」
あ、そうなの?
お弁当の感想言うなんて、珍しい。
これは、もっと話したいことがありそう。
知らぬ間に
今日のお弁当箱をはさみ、中学生と共に今日の塾弁についてふりかえることにした。
なんか、こういうの本当に久しぶりだなあ。
改めて、久しぶりに、
どんなお弁当がいいの?
なんて聞いてみた。すると中学生は
「なんか、卵焼きとご飯と野菜とかも入ってる、普通のやつ」
がいいんだそうだ、私が普段自分用に作って食べているような。
え、そうなの?と聞いてみると、その方が味が飽きなくていいんだそうだ。
普段ちっとも野菜を食べたそうにしていないのに、でもお弁当にはきんぴらとか、煮たカボチャとか、そういう普通のおかずが入っている方がいいんだそうだ。
なんだあ、そうなんだ。おんなじでいいのか。
私はどこかで、彼をまだ小さい子のように思っていて、味覚もそうだと思い込んでいた節がある。
勝手に、きゅうりの甘酢とか、もやしの紅生姜和えとか、そういうの入れても食べないだろうなあ、と彼の好き嫌いに関する情報が、小学生の頃で止まっていた。
好きじゃないけど、普通に食べるよ、と言われ、味覚の成長を思い知らされた、大袈裟じゃなく。
翌日から私は、これまでに増してかなり自由にお弁当をつくるようになった。
自分と同じでいいから、これ食べられるかな、なんて気にしなくてよくなったのだ。
というわけで、私たちの塾弁ライフは大きな実りをもって夏期講習終了とともに一旦休止となった。
1つだけ、変わらずにどうしてもお弁当に入れないでほしい、というのもあった。
それは、「焼きタラコを入れた日にミニトマトを一緒に入れない」だ。
焼きタラコを食べた後のミニトマト、これがやたらタラコの生臭さを助長させて、なぜか苦手なのは、母も子も一緒だ。これは我らの不文律というのは、変わりないらしい。



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