お弁当箱のデザインの流行は、時々やって来る。
本来「食品を持ち運ぶ蓋付き容器」というシンプルな役割なので、毎年毎年目まぐるしく、というわけにはいかないが、それでもこれまで、わっぱやスープジャー、USBで保温、超薄型など、数年に一度ブームがあり、それが定着していく。そして2024年、久しぶりに流行したのが「おにぎり型弁当箱」だ。
おにぎりはいつも、食のブームを牽引してきた
おにぎり型弁当箱が登場したのには、ここ数年の大おにぎりブームが1つの要因だろう。
だからといって、おにぎりブームが今に始まった話というわけではない。
コンビニが日本にできたばかりの頃は、サンドイッチ隆盛でおにぎりは後続だったらしい。
しかし、海苔のパリッと感を味わえる包装の工夫や、今や定番となった「ツナマヨ」おにぎりの登場、赤飯や炊き込みご飯やオムライスなどの変わりおにぎりなど、おにぎりはずっと進化し続けた。
そしてセブンイレブンが「こだわりおにぎり」の販売を始めたのが2001年(「発売から43年目を迎えてなお人気商品としてご支持をいただく手巻おにぎり」セブン&アイ)、翌2002年にローソンは「おにぎり屋」を展開(「コンビニおにぎり、32年の軌跡」マイナビ)。
家の軽食の延長だった手軽で安いおにぎりとは一線を画した「おいしくてちょっと豪華なおにぎり」人気は、20年以上前から始まっていた。
毎年のように食のトレンドを連発する「⚪︎⚪︎おにぎり」
2013年には一般社団法人おにぎり協会が設立されている。クックパッド社やホットペッパーグルメ外食総研などが毎年発表する食のトレンドワードを見ると
・2014年「おにぎらず」
・2016年「オイルおにぎり」
・2016年「ぱっかんおにぎり」
・2018年「悪魔のおにぎり(たぬきおにぎり)」
・2019年「ごちそうおにぎり」
・2022年「チュモッパ(韓国のミニおにぎり)」
・2023年「おにぎり専門店」
・2024年「パリおにぎり」
2020〜21年は、コロナ禍でおこもり需要。家にいる人が増えたので、おにぎりの出番は多少減ったんだろう。
コンビニおにぎりも、セブンイレブンやローソンだけでなく、2020年にはファミリーマートがおにぎり製造機に約20億円を投資し、おにぎりの高価格帯「ごちむすび」を新たに展開。外食チェーンを見ても、街には以前に比べおにぎり専門店が増えた。たとえば2023/06/26にぐるなびリサーチが発表したアンケート
“おにぎり”に関する調査~購入単価は3年前より上昇! 8割の人が「専門店で購入してみたい」~
によれば、約9割の人がおにぎり好きで、食べる頻度も週1回以上が約4割だという。
外食おにぎり隆盛の中、家でのおにぎり事情はどうか。2024/01/18に公開された別のアンケート結果(「おにぎりブーム到来! おにぎりが選ばれる理由とは」J-marketing.net)によれば、おにぎりの購入頻度が回答者の半数が月に1回以上に対し、家で作っている頻度については回答者の4割が月に1回以上作っているという結果。おにぎりは家で作るよりも、購入する方が若干高いというデータが出ている。
実は日本における国民1人当たりの年間コメ消費量自体は、1962年をピークに下降線を辿っていてここ数年も同じまたは横ばいと、決して上がってはいない。私たちの主食の選択肢は広がっているが、やっぱり炊き立てのご飯には抗い難い魅力があり、おにぎりはいつ食べてもおいしくて、ずーっとみんなが大好きで、そして毎年のようにおにぎりのトレンドも生まれ続けている。
そして弁当箱も「おにぎり」が流行

これまでもおにぎり専用ケースはいろいろあったが、特に昨年から今年にかけてお弁当箱箱売り場で頻繁に見かけるのは、おにぎり2個を入れられるデザインのもの。
おにぎり型弁当箱は、一過性の流行で終わるんだろうか。それとも、新しい定番になるんだろうか。
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