お弁当箱は、本体とフタの2パーツで主に構成されます。今回はフタに注目して、代表的なフタの種類をご紹介します。開閉のしやすさ、強度、密閉性、パーツのシンプルさ、丈夫さ、洗いやすさを比較する時実は、フタの部分が大きな要素だったりします。皆さんの好きなタイプのフタはどれですか?
すっぽり被せタイプ
すっぽり被せるだけのタイプ。本体が覆うぐらいフタも深く、本体と重ねたときも隙間なくぴったり収まる。開け閉めがとてもシンプルで、パッキンなどもついていないので、洗うもが楽。フタがぴったり本体とくっついているわけではないので、ひっくり返すと当然フタはすんなりと開いてしまうため、ベルトやハンカチで押さえておくのが安心。
浅め被せタイプ
蓋が浅め(本体全体を覆うほどではない)ものは、汁漏れ防止のためにフタの裏側の角にパッキンがついていたり、本体に中蓋がついているものなどが多い。中蓋付きは、開けるアクションが1つ増えるが、汁漏れ予防に効果的。蓋と本体がくっついていないので、こちらも全体を留めるときはベルトやハンカチが必要。
はめこみタイプ
パッキンも留め具もなし。本体内側にフタがはまるように溝をつけた「落とし蓋」や、本体内側に別板で高さをつけてフタを固定する「印籠蓋」、フタ裏面に本体にちょうどはまるように桟をつけた「四方桟」など。木製のお弁当箱に多く、すっきりとして、とても美しいデザインだが、強固な汁もれ対策は施されていない。おにぎりやサンドイッチを入れたり、汁気のでないおかずだけを入れるのに向いている。フタがずれないように、ベルトなどを使用する。
バルブやパッキンなど汁漏れ対策万全のものが多いのが保存容器にもなるケース。パーツが多いので洗う時は少し手間だが、消耗品のパッキンのパーツ交換もできる。
留め具タイプ
留め具が本体についているタイプと、フタに留め具がついているタイプがあり、留め具つきは商品も多い。留め具も2箇所についている2点ロックと4方全辺にある4点ロックがある。
ロックが多いほどフタは安定しやすいが、その分洗いにくい。(汁漏れ、という観点で言うと、留め具よりもパッキンの方がずっと汁もれ対策に大事なポイントになる)
嵌合タイプ
一見フラットタイプのようだが、本体とフタの凹凸が本体の内側と外側にカチっという感触と共に噛み合う内外型や、浅型被せ蓋のようだがフタに小さい突起があり容器本体の縁と噛み合って閉じる外嵌合型などがある。凸凹が多いので汚れが入りやすく多少洗うのに手間ではあるが、パッキンの取り外しや取り付けに比べれば手入れが楽で、シンプルな形状で壊れにくい。保存容器にも活用できるタッパーなどに多い。
スクリュータイプ
筒形のものに多く、スープジャーのフタは主にスクリュー型。しっかり閉まって汁漏れしづらいが、開ける際に力やコツが必要なので、小さいお子さんに不向き。特にスープジャーなどで熱いものが入っている時は密閉性が上がる。溝の部分に汚れがつきがちだが、この形状だからこその、汁気のあるものも持ち運べるという強みがある。
【おまけの話】電子レンジ本体は使用できるがフタはNG、とは
そもそも、お弁当箱の電子レンジ加熱使用できるかどうかがわからない時は、お弁当箱本体の底面などに打刻されている耐熱温度を確認します。耐熱温度の上限が140度なら、電子レンジの使用が可能です。(耐熱温度が-18度より低ければ冷凍保存にも使えます)ただし、油分が多いものは温度が高くなりやすく、その中でも粘性の高い食品(カレーやソースなど)は注意したほうが安心です。加熱温度が沸騰温度を超えていても沸騰しておらず、取り出してかき混ぜるなどの外部からのショックをきっかけに突然沸騰して飛び散る「突沸現象」が起きる危険もあるそうです。
同じ樹脂製でも、耐熱温度や特性は違う
ここからが本題。電子レンジOKのお弁当箱。でも「本体は使用できるがフタはNG」とか「本体は電子レンジや食洗機の使用ができるが、中蓋は不可」とか「本体もフタも電子レンジOK!」などと書いてあることがあります。
電子レンジOKのお弁当箱の多くは樹脂製です。素地の種類をみると、PP(ポリプロピレン)やPS(ポリスチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂などが使われています。
本体部分のPPやPET、ABS樹脂は、耐熱性が高い樹脂。でも中ブタなどに使われているPSは、中身が見えやすい透明で便利なんだけど、耐熱温度が70 ~ 90°Cで、他の種類の樹脂に比べて熱に弱い。そのために電子レンジでは使えない、というわけです。
ちなみに、フタのパッキンによく使わるシリコンゴムは、耐熱性が高い(150度ではほぼ変化がない)ので、電子レンジ使用が可能です。
蒸気の逃げ道が必要
フタの素材も耐熱性が高いものなら、電子レンジの使用もOK。ただ加熱してお弁当箱の中の蒸気が膨張することで密閉性が上がってしまい、蓋が開かない!なんてことが起こります。フタごとレンジOKのものの多くは、空気弁(バルブ)つきで、これを開閉することでうまく中の空気を調整できます。
バルブがなくて、フタの耐熱温度も問題ない時は、一度フタをとって、斜めに被せて少し隙間を開けてレンジへ。蒸気が全て逃げるわけではないので、表面が乾くこともなく、隙間から蒸気も逃げるので、取り出してフタを開いた時に蒸気が急に上がってくるリスクも避けられます。

















