おととい渋谷EDGEofで、Social Innovation Forum の中のイベントの1つ「Food loss thinking day Shibuya」が開催されました。
イベント全体は下記のように、興味深い内容盛りだくさんでした。会場は連休最終日にも関わらず満員御礼。
【フードロスの課題を知る】
14:05 基調講演 農林水産省 鈴木健太
14:15 フードロスの現状について SIGMAXYZ Inc. 田中宏隆
【フードロス削減の活動を知る クロストークセッション】
14:50 HORBAL 野上優佳子 × 一般社団法人 日本食育コミュニケーション協会 石原奈津子
15:30 株式会社Cocooking 川越一磨 × 株式会社 寶田堂 関 喬史
16:10 株式会社ブラウンシュガーファースト 金子隆耶 × 菓子食品メーカー
16:50 一般社団法人フードサルベージ 平井巧 × 高田大雅
【フードロスから考える食の未来を知る】
17:30 株式会社マイナビ マイナビ農業 村田敏明
17:50 デイブレイク株式会社 木下 昌之
18:10 クックパッド株式会社 住 朋享
食品ロスの理由はとても些細で、しかもさまざまで、同じ人間でも日々違う。私は、全国各地のスーパーマーケットのアドバイスやコンサルでも活躍する石原奈津子さんとご一緒に、食品が家の中に入って人のお腹に収まるまでの動きを見ながら、それぞれのロスについて細分化し、その中に手がかりをさぐっていきました。
調達の際になんでロス?と思われるかもしれませんが、実は手つかずで捨てている食品の10%以上が「もらいもの」なんていう調査結果もあったりします。試供品とか、思わずコンビニのくじで当たっちゃった食べないお菓子とか、そんなのも食品ロスに含まれていると思うと、「私ほとんど捨ててない」と過信しちゃいけないな、と気付かされます。
そして、こういう話はやたら首都圏に偏りがちですが、そこから発信をして小さくても試しながら改良していくことでみえる未来はあると思いました。登壇者のお話を最後まですべて聞かせていただいたのですが、改めて思ったのは、首都圏と地方とでは全く違う課題を抱えているだろうけれど、片方からでは解決せず、また最新技術とアナログは常に寄り添ってこそ課題解決できるだろう、ということでした。
イベントに登壇なさったマイナビ農業の村田敏明さんがにんじんを持って来てくださったのですが、それはいわゆる規格外で流通に乗らずに廃棄されていたものだそうで。これって多分農産物の過剰生産分として産地廃棄、需給調整のための事後的数量調整ということになれば、これは食品ロスには当たらないんだそうです。いろんな人の話を聞くと、本当に新しいことを覚えられるものだなあと。
私は、4本いただいて帰って来ました。せっかくこのテーマのイベントでいただいたものなので、家に食品が入ってから消費までの話もした手前、我が家でこのにんじんたちがどんな流れでお腹に収まっていくのか、写真に撮ってみました。
もらってきた4本のうち2本は、昨日新玉ねぎ1個とニンニク1かけ、酢、オリーブ油、塩コショウでドレッシングにしました。 この時に出た野菜クズは1/2カップぐらいでした。
もう2本は今日、玉ねぎ1個、じゃがいも1個、牛乳、ローリエ1枚と塩コショウで煮てポタージュにしました。野菜も炒めず、ザクザク切ってクタクタに煮てハンドプロセッサーでピューレにしただけ。この時の野菜クズは1カップ強という感じ。
ついでに昨日と今日のにんじん含めた野菜クズは約1.5カップ。これを煮て野菜出汁を取って、これは明日の朝ごはんのベースになります。
すくいとって汁気しぼった野菜クズが2/3カップぐらい。これは食べられないと判断して捨てました。ポタージュは今日で食べ切り、ドレッシングはあと4日ぐらい楽しめそうです。
食品ロスって、お堅い話ばっかりだと疲れます。
あれするなこれするな、あれやれこれやれ、ばっかりが多い。
でも、あれもできるなこれもできそう、ああしたらおいしそう、が数珠繋ぎになることで、気づけばロスって減ってるじゃん!ってこともたくさんあると思っています。