学研プラス刊『野上さんちの超ラクチン弁当』が発売になります。
お弁当のおかずに使えるレシピを、144品収録しました。
おかずは、
赤・黄・緑・白・黒(茶)・紫の6つに色分け、
1つの食材を、甘・辛・酸・作り置きに展開。
いつもの食材・いつもの調味料・いつもの調理法で、できるもの。1品あたりに使う食材や調味料、手順も、できるだけシンプルに。
一度は作るかもしれないけど二度は作らないなー、というレシピを省き、これなら一度作れば覚えられそう、という超実用的なものだけを選びました。
また、手早いお弁当づくりのキモである、調理と盛り付けのフローも、盛りだくさんでご紹介。お弁当は、作るだけでなく、詰めて片付けるまでが一連の流れ。ここまできてやっと作業おしまいです。
パパのパワー弁やママの手抜き弁、部活弁、園児のお弁当など、9パターンのお弁当について、
・調理台を効率的に使って手早く調理するためのフロー・お弁当箱に盛り付ける順番を、図説しています。
飾り切りや、お飾り用野菜、飾るためのお弁当グッズは、潔く一切ナシ。冷凍食品に頼らなくても、冷蔵庫にあるものだけで、30分あればお弁当ができて、片付けまで終われる。毎日でも食べ飽きず、そして作ることが負担にならないお弁当づくりのヒントをご紹介しています。
本を作るときにいつも思うのは、
「お弁当づくりや日々の食事づくりの、ゼロから1のきっかけになり、1が無理なく毎日続くヒントになりますように」
ということです。
例えば、これから始めてみようと思うときや、
今までやってきてイヤになっちゃったけど、またやってみようかなと思うときに、
食材や調味料や調理法、どこかにめんどくささや難しさがチラつくと、やる気もそがれます。
料理好きで、長年料理をしてその結果料理上手になった人間が「簡単ですよ」っていうことって、本当に簡単だろうか。それが押し付けがましく、ひとりよがりになっていないかなあと。経験の蓄積に紐づく、簡単と思えるポイントまでも説明できて、はじめて腑に落ちるんじゃないか、といつも考えます。
すでにお弁当や食事づくりに楽しさを見出せている人は、すでに1から100を自分自身で積み上げたり、掘り下げたりと探求できる人が多数。そして世の中には、よりその腕をあげるためのヒントになる良書や先生がたくさんいます。私はそちらではなく、「ゼロから1」をつくるお手伝いがしたいなと。
今まで作った本は全て、手に取ってくださった人にとって、
一度本を開いて眺めて終わり、ではなくて、2〜3度開いて作っているうちに、見なくても作れるほどになって、そのうち違う食材なんかでも同じ味付けや調理法でできるじゃん、とアレンジもされて、しまいには本の中のレシピではなくて、作る人本人の名もなき家庭料理になるものを、と思い世に出しています。
なかなか本が売れない時代ですが、でも手に取ってくださった方のお役に立てますように。
今日から書店の店頭などにも並ぶそうなので、もし見かけたら、ペラっと中をみていただけたらうれしいです。あ、Kindleもあります。ちょっとお得です。