TBS系『マツコの知らない世界』(2015/11/10)に再登場させていただきました。
今回は「お弁当おかずの世界」をご紹介しました。ご覧下さった皆様、本当にありがとうございました。夏から打ち合わせを何度も重ね、とても丁寧に番組を作っていらっしゃるスタッフの皆さんに心打たれました。
マツコ・デラックスさんとお会いするのは2度目でしたが、前回同様マツコさんは人を温かく受け止めて話を引き出してくださる方で、またスタジオも同じようにスタッフの皆さんの雰囲気が温かく、ただただ楽しくお話しして、あっと言う間に終わってしまった感じです。マツコさんの、食の知識の豊富さに助けていただきました。今回は王道のおかずのご紹介は少なく、「アレンジ」の幅をお伝えするために変わりダネが多くなりました。また言葉足らずのところや至らないところが多々あったかと思いますが、どうかご容赦ください。
「簡単レシピ」「簡単料理」のメニューをたくさん覚えるのは大変です。覚えても小手先で終わってしまうこともしばしばです。それよりも、今持っているスキルの中でのアレンジを広げる方がずっとメニューを増やすのは簡単なんじゃないかと個人的に思っています。
というわけで番組内でご紹介したお弁当をいくつかご紹介します。
玉子焼き弁当。
ぶりの柚庵焼き、厚焼き卵、切り干し大根煮、オクラのおかか和え、黒米ごはん(北海道ななつぼしに黒米をまぜて炊きました)
お弁当箱は、博多曲物。十八代目柴田玉樹作。実は女性です。スリム型が品良く、使い勝手の良いお弁当箱です。
玉子焼きのアレンジ展開をいくつかご紹介しました。キャベツと紅ショウガ、粉チーズとパセリ、じゃことねぎ、大葉とかつお節、塩昆布入りなど。珍しいものはありません。紅ショウガキャベツは、お好み焼きからヒント。粉チーズとパセリはスパニッシュオムレツ。じゃことねぎは、卵かけごはんにしたらおいしいトッピング。卵を使った料理で味の相性の良い食材は、玉子焼きの具になっても大抵外れナシです。
■から揚げのアレンジ展開
作り置きのアレンジ展開として、から揚げしばりでご紹介しました。作り置きって、厳選した方がいいような気がします。なんだかんだ作りすぎると、結果残り物になることがあります。5分10分で作れるものなら、その日に作ればよく、私は揚げ物など朝に作るのが面倒なものだけを作り置きにしています。
まずはから揚げ弁当。ちらっと映ったお弁当箱は、津軽塗です。今では珍しい、黒一色の濃淡で表現する紋紗塗。半世紀以上前の弁当箱ですが、色褪せぬ美しさ。漆塗りの堅牢さがわかります。
メニューは、栗おこわ・から揚げ・ミニトマト・塩ゆでブロッコリー・ひじきの煮物、黄菊ときゅうりの三杯酢・厚焼き玉子焼きを入れました。

丼系弁当箱の角型。おかずとごはんのセパレートタイプ。
最近主流の4点ロックで、丼系の中ではスリム。チキン南蛮弁当にしました。ナスとパプリカの焼きびたし、ブロッコリーのごま和え。
野田琺瑯と倉敷意匠のコラボ弁当箱。
野田琺瑯のバターケースの形を利用して琺瑯ブタをつけています。雰囲気はすごく素敵です。だたフタも琺瑯故に弁当箱としては重く、パッキンがないので、汁モレしないものならばよし。琺瑯なので、オーブントースターが使える。
鶏のから揚げを一口大に切ってケチャップライスの上に乗せて、ホワイトソースと粉チーズをかけてオーブントースターで焼いたチキンドリア弁当に。ホワイトソースは冷めると固まるので、少しやわらかめにするのがおすすめです。
■鮭フレークのアレンジ展開
冷蔵庫につい残りがちなもののアレンジ展開もご紹介しました。ポテトサラダに鮭フレークをちょっとまぜる。和風テイストになります。鮭の生臭さが気になる方は、こしょうや玉ねぎを多めに入れるのがおすすめです。
クリームチーズと鮭フレークをまぜて、パンにはさみました。フレッシュのディルのみじん切りを加えたらもっとおいしい。アメリカ、アカデミー賞の公式シェフ、ウルフギャング・パック氏の超有名料理は、クリームチーズとスモークサーモンのピザ。そしてスモークサーモンとクリームチーズのベーグルサンドは定番。サーモンとチーズの相性はとてもいいです。
三色サバそぼろ・小松菜と油揚げの煮浸し・サツマイモとれんこんのきんぴら・厚揚げの味噌煮。
サバの味噌煮の汁気をしぼってショウガとゴマと一緒に乾煎り。サバの味噌煮は味付けが完成しているので、味付け不要です。
お弁当箱は、大分県日田の竹製弁当箱。フタにパッキンがなく、中ブタもないので、汁モレはしますが、実は中があじろ編みになっていて、かなり粋な姿でとても素敵なお弁当箱です。
これは、タイガーのスープジャーに入れたもの。サバの味噌煮缶に、キムチと豆腐と長ねぎを入れて、水を少し。グツグツっとしたら最後にごま油をたらして出来上がり。これ、以前東京MXで、世界の料理を紹介するコーナーのレギュラーをさせていただいたときに、韓国人の方から教わったものです。味付け入らず。
と、こんな感じでご紹介させていただきました。玉子焼きを焼いたときの失敗具合は、緊張ゆえとお許し下さい。翼くんと岬くん、どちら派といったら、マツコさんも私も、岬くん派でした。
お弁当は、たかが1日3食のうちの1つです。お弁当のおかずって、大抵焼くか煮るかゆでるか和えるか揚げるか程度のこと。ふだんの料理スキルで十分です。そして、料理スキルを急に上げようとしても無理な話です。私は、30年作り続けて、今日もまたお弁当を作っているわけですが、本当に普通のお弁当しか作らず、大してかっこいいものも作れませんが、まあそれでいいんじゃないかと開き直っています。食べる人がおいしければ、それでいいかなと。
FacebookページやTwitter、Instagramなどで「見ましたよー」とコメントを下さった皆様に、心からお礼を申し上げます。本当に、とても励みになりました。毎日お弁当を作る同士の皆さんのお役に立てるところが一つでもあれば、こんなにうれしいことはありません。
初めまして。三児の母です。
毎日2つのお弁当を作りつつワンパターンに息詰まっていたので、昨日の放送をとても興味深く拝見しました。高校生の娘も一緒に見てました。
早速今日は本屋さんで野上さんの本を手に取りました。お弁当本は数あれど「これこれ!」という感じがしました。
キャラ弁は作りません。幼稚園の頃からお弁当を作っていますが、「食べ物は遊ぶものじゃありません!」と思っています。
何でもかんでも常備菜、作り置き、というのもちょっと疑問でしたので、もう一度ゆっくり読んで来年から3個になるお弁当に、子ども達の「おいしかった~!!」が聞けるように準備して行きたいです。
これからも楽しみにしています。
野上 優佳子さま
初めまして。
『マツコの知らない世界』
前回に続き楽しく拝見させていただきました。
お弁当がとてもおいしそうなのと、マツコさんとのかけあい(?)が楽しいのはもちろん
野上さんから目からウロコのアイデアとやる気、
そして気さくで明るいお人柄から元気をいただいています。
番組内で紹介されるお弁当箱もセンスよく、かつ実用的でとても参考になります。
最近お弁当作りのモチベーションが下がっていたのですが、昨日の放送を観て盛り返せました。
家族の反応が薄かったりすると自信がなくなったり…
むなしくなって手抜きになったりサボりがちになってしまうんです。
でも放送と併せてブログを拝読し、
「もっとラフに、まずはじぶんが楽しんで」とにかく継続しようと思えました。
野上さん、ありがとうございます。
これからのご活躍もたのしみにしています。
追伸:マツコさんも野上さんも岬くん派だったんですね!
番組内では答えがなかったので気になっていたんです
わたしも岬くん派です、苦労を経験してて人に嫌われないところが好感です
野上ゆかこ様 先日のマツコさんの番組で初めて名前を知りました。
我が家の20数年に及ぶ4人の子ども達の弁当作りも
高3の末っ子が親元にいる間だけなので(大学受験に合格することを前提としてね) あと数か月になりました。冷凍食品にお世話にならないおかずづくりを心掛けては来ましたが、
番組を見て まだまだ奥が深い!!と感心しきり。。あれから卵焼きも参考にして いろいろ作ってます。
来年からは自分のためだけの 弁当作りに なるかもしれませんが、 まだまだ楽しみたいと心に誓い即!アマゾンでレシピ本買っちゃった~~~♪弁当人生のバイブルにします。
コメント、本当にありがとうございます!
私こそ皆さんのお言葉に、励まされています。
たくさんたくさんある中で、何をお伝えするのが、皆さんのお弁当作りの負荷を軽くすることにつながるのか、試行錯誤しながらスタッフの方々と何度も打ち合わせを重ねました。少しでもお役に立てたら、本当にうれしいです!