下仁田ネギ

仕事でとてもお世話になっている友人から、下仁田ネギのおすそ分けが届きました。とてもうれしいです。

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群馬県の名産である下仁田ネギは、「殿様ネギ」とも呼ばれているそうで、その由来は↓
http://www.town.shimonita.lg.jp/nourin-kensetu/m02/m01/m01/04.html(下仁田町ホームページ)

下仁田ネギとポロネギ(リーキ)、白い太い部分は見た目そっくり。
青い部分が下仁田ネギは筒状で、ポロネギは平べったくてちょっと太いニラのような感じ。

加熱すると、どちらも臭みは弱くて辛くなく、とっても甘い。
どちらかというと、下仁田ネギのほうが口当たりのやわらかさと甘みが強め。
鍋でもスープ煮でも塩焼きでもなんでも、煮込むととろりとして甘くておいしい。
でも下仁田ネギ、加熱せずに小口切りにしたりすると、通常のネギよりもしっかり結構辛い。だから冷たいそばの薬味にして、辛い辛いと喜んで食べます。

ネギは日本の食文化の中でも歴史が古く、「うつぼ草」(野草のウツボグサは違うもの)や、「ひともじ」などの別名で万葉集などにも登場します。

「うつぼ草」の由来は、矢を納める筒型の容器を<うつぼ>というので、ネギの中が空洞だからそう呼ばれたと勝手に思っています。

「ひともじ」の由来は、葱が漢字一文字だからだそうで、熊本県にこの名の名残を見ることができるようです。
熊本では、根元が少しぷっくりした分葱を「ひともじ」と呼んでいて、郷土料理の「ひともじのぐるぐる」は、巻いた分葱の酢みそ和え。何ともかわいい名前です。

今日は大寒。下仁田ネギを入れて温かい鍋を夕食にしようと思います。

投稿者: 野上優佳子_YUKAKO Nogami

料理家・弁当コンサルタントとして新聞、雑誌、TV、ラジオ、ウェブ、全国各地での講演など多メディアで活動中。「楽しく作って毎日おいしい こどものおべんとう」(成美堂出版)を始めお弁当などをテーマにしたレシピ本の著書(20冊以上)、レシピ本の企画制作、ワークショップ、弁当箱のプロダクト開発や商品アドバイザーなども行っている。 35年以上お弁当を作り続け、300個を超えるお弁当箱を使用した経験に基づき、実際に日々お弁当を作る目線からの、実用性と汎用性の高いレシピと洞察が好評を博している。私生活では2女1男の母。1972年生まれ。 Instagram(http://instagram.com/yukakonogamis/)ではお弁当を詰める様子やレシピの動画を日々更新中。 国立研究開発法人水産研究・教育機構「SH“U”N project(サスティナブルでヘルシーなうまい日本の魚プロジェクト)」外部レビュー委員。東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェロー。東京学芸大学教育学部国際文化教育課程日本研究卒業。

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