鏡開きをして自家製かきもちを食べる

昨日(1月11日)は鏡開き。

正月に神様にお供えした鏡餅をおろして、無病息災を祈って、汁粉や雑煮などに入れて食べる。

鏡餅は木槌などで叩く。割る、というと縁起が悪いので開く、と言う。刃物などの金物で切るのも、武家の家などでは切腹を思わせるので縁起が悪い、といって木槌で叩いたり、手で割ったりする。
近年は、家の気密性が上がって冬でも家の中が温かいため、鏡餅がかびてしまってひび割れしにくく、開くのも一苦労。密封包装してあってカビないように加工してあるものもある。それはもっと開けないから、煮て食べるのが一番。我が家は毎年、かきもちにして食べます。

毎年、鏡餅は近所のお米屋さんにのし餅と一緒にお願いします。
餅が重なる部分と底の部分に、粉わさびを塗っておく。そうするとかびにくくなります。

玄関は冷えるので、そこに供えるのが、一番開きやすい。

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朝に木槌などで叩いて餅を砕きます。1cm角程度の大きさがベスト。木槌がダメなら手でも割る。かびているところは、塩をふって白い紙に包んで処分しています。

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ザルに並べて半日干します。

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乾燥させた餅を、サラダ油で揚げます。はぜるものもあるので注意。少し弱めの温度で、箸でさっと混ぜながら、気長に6〜7分かけて揚げるとカラリと揚がります。

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揚がったら、塩や青のり、ゆかりなどをふって出来上がり。

ちなみにかき餅は「掻餅」「欠餅」とも書きます。お供えの餅を手でかいたもの、というのがその名の由来。
揚げたての自家製かきもち、とてもおいしいです。お餅が残ったときにもおススメ。

投稿者: 野上優佳子_YUKAKO Nogami

料理家・弁当コンサルタントとして新聞、雑誌、TV、ラジオ、ウェブ、全国各地での講演など多メディアで活動中。「楽しく作って毎日おいしい こどものおべんとう」(成美堂出版)を始めお弁当などをテーマにしたレシピ本の著書(20冊以上)、レシピ本の企画制作、ワークショップ、弁当箱のプロダクト開発や商品アドバイザーなども行っている。 35年以上お弁当を作り続け、300個を超えるお弁当箱を使用した経験に基づき、実際に日々お弁当を作る目線からの、実用性と汎用性の高いレシピと洞察が好評を博している。私生活では2女1男の母。1972年生まれ。 Instagram(http://instagram.com/yukakonogamis/)ではお弁当を詰める様子やレシピの動画を日々更新中。 国立研究開発法人水産研究・教育機構「SH“U”N project(サスティナブルでヘルシーなうまい日本の魚プロジェクト)」外部レビュー委員。東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェロー。東京学芸大学教育学部国際文化教育課程日本研究卒業。

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