1月7日の朝は七種粥(ななくさがゆ)。七草、とも。この七種粥に、先日妙法寺でお札を納めて厄除した際にもらった福茶で朝食。食傷気味なのでちょうどよい。昔の人はやはり賢いです。飽食の今世なら、もう少し早く粥の日が来ても良いのかもしれず。
昨日の夜に米を湯でグラグラと沸かしてシャトルシェフに入れて、朝に七草だけゆでて刻んで混ぜたので、調理正味10分。七草を刻むときに歌があるそうですが、分からないのでふふふんと16ビートを鼻歌で歌いながら軽快に包丁で刻んでみる。
あらかじめ食べるものが決まっている朝は、献立を考えることが不要なので、大変気楽です。
正月の初子の日(最初の子の日)に若菜を供じた羹(あつもの)を天皇に献上する儀式あり。『日本食生活史』(渡辺実、吉川弘文館)などによれば嵯峨天皇の頃、つまり奈良時代には正月15日に七種粥を献上する儀式があり、行事として既に定まっていたそう。その時の七種は、米・粟・黍・稗・みの・小豆。
この日に粥を煮た木を削って杖にしたものを「粥の木」「祝木」、「粥杖」などと呼んだ。この粥杖で女房同士がおシリを叩き合ってふざけて遊んだりしている様子が『枕草子』などにもある。子どもがない婦人の腰を打てば必ず懐妊して男の子を産む、という迷信があったという。
皆さんは七草粥を召し上がりましたか。