今日は仮名垣魯文の命日だそうで、夜は景気よくすき焼きでも食べちゃおうか、と思ったりします。
仮名垣魯文といえば『安愚楽鍋』が有名ですが、私はずーっと不思議に思っていることが1つ。序文の冒頭で
「世界各国の諺に。仏蘭西の着倒れ。英吉利は食いだふれと。」
とあります。フランスはオシャレだから着倒れは納得、でも「イギリスの食事はまずい」と小さい頃から刷り込まれている私は、イギリスの食い倒れ、がよくわからない。昔は美食の町だったのでしょうか。
すき焼き、といえば、大好きな本が1つ。その名も『すき焼き SUKIYAKI』。1頭の松阪牛が、どんな人に、どんな風に育てられ、そして松阪肉となって食べられるのか。すき焼きと、肉への愛あふれるとてもすてきな1冊です。
文中には、松阪市の老舗の1つ【牛銀】本店が登場します。風情ある店構えで、でも和田金や鯛屋旅館よりはぐんと入りやすく、観光客や地元の人で大にぎわいの活気。お隣には喫茶店風の洋食屋が併設。
食べる時は、手慣れたものでささっとホイホイと、すき焼きを仲居さんがこしらえてくれます。
と思い出すと、ますます今夜はすき焼きにしたくなりますね。
すき焼き SUKIYAKI(松本栄文)カザン社
http://www.amazon.co.jp/すき焼き-SUKIYAKI-松本-栄文/dp/4876896054