正月料理、出汁の乾物は佃煮に

20130108−2

 

 

年末年始に出汁とりに使った鰹節や昆布は、いつも甘辛く煮詰めて佃煮にするのが習慣になっています。ごちそうで食傷気味になっている体を休めながら、この佃煮でご飯を食べたり、茶漬けにしたり。

佃煮、とは、東京の東側にある「佃島」という地域が名前の発祥です。
江戸城の魚をまかなうために、摂津国(大阪)の佃村から名主・森孫衛門以下数名の漁師が呼ばれ、日本橋の東詰に移住してきます。当時は無名の離れ小島だった場所に、自分たちの出身地を懐かしんで名を付けたのが「佃島」という名の始まり。

将軍家に献上して余った雑魚を自家用に塩煮にしていたものを試しに売ってみたら大評判。と、これが佃煮の原型だと言われます。
ちなみに佃煮によく似た「時雨煮」がありますが、これは佃煮のうちの蛤を材料としてショウガを加えて煮たものを呼びます。今では、生姜入りのもの全般を呼ぶことも。

投稿者: 野上優佳子_YUKAKO Nogami

料理家・弁当コンサルタントとして新聞、雑誌、TV、ラジオ、ウェブ、全国各地での講演など多メディアで活動中。「楽しく作って毎日おいしい こどものおべんとう」(成美堂出版)を始めお弁当などをテーマにしたレシピ本の著書(20冊以上)、レシピ本の企画制作、ワークショップ、弁当箱のプロダクト開発や商品アドバイザーなども行っている。 35年以上お弁当を作り続け、300個を超えるお弁当箱を使用した経験に基づき、実際に日々お弁当を作る目線からの、実用性と汎用性の高いレシピと洞察が好評を博している。私生活では2女1男の母。1972年生まれ。 Instagram(http://instagram.com/yukakonogamis/)ではお弁当を詰める様子やレシピの動画を日々更新中。 国立研究開発法人水産研究・教育機構「SH“U”N project(サスティナブルでヘルシーなうまい日本の魚プロジェクト)」外部レビュー委員。東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェロー。東京学芸大学教育学部国際文化教育課程日本研究卒業。

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