【酉の市】
毎年11月の酉の日に立つ市。2012年は11月8日と20日。
古くは「酉の町」と言われた。
足立区にある鷲大明神での祭礼が発祥と言われ、
この「とり」→「取り込む」と解釈されるようになると、商売繁盛開運と多くの商人が訪れるようになったそう。
市では熊手が売られるが、食という面から見ればかつては黄金餅が縁起物として売られていた。
粟で作った黄色の餅である。
ちなみに、江戸落語には、欲深い僧侶が貯めた金を渡したくないと、
貯め込んだ二分金や一分銀をあんころ餅にくるんで食べて悶え死に、
それを覗き見していた男が遺体からその財産を奪い取る『黄金餅』なる話がある。
私もこれから熊手を納めに、そして次の1年の願いを込めて新しい熊でと共に柏手をいただきに参ります。