ごま和え
ごま和えとは、すり鉢ですったごまを醤油や砂糖で調味した「ごま衣」をゆでた青菜(ほうれん草や小松菜)などと和えたもの。ごまよごし、とも言う。
ごまの原産は東インド・エジプト。食用としての歴史は古く、古代アッシリア人の石書に、地上を創造した鍵が実が天上会議の際にセサミシード入りのワインを飲んだ、ときう記述があるのだという。
日本には、中国経由で渡来したと言われる。奈良時代天平期の書物に「ウゴマ」の記載あり。
ごまは一般的に白、茶、黒がある。脂肪分が最も低いのは黒。すり方にもいろいろ呼び名があり、その加減によって「あらずり」「判ずり」「七分ずり」そしてペースト状になるまですったものは「ねりごま」となる。
ごま和えを「利休和え」といったり、ごまを使った料理に「利休」とつけるのは、茶人:千利休がごま好きだったから、という説がある。
大分の漁師料理「りゅうきゅう」は刺身のごま和えだが、この語源の1つも「利休和え」が転じた、とある。もう1つは琉球から伝わった料理、という説。